【商品紹介】
1900年前後に作られた商館時計です。
商館時計とは、明治-大正期に輸入され、販売されたスイス製の時計のことをいいます。
明治期を代表する懐中時計で、当時90%を占めたのが商館時計と言われています。
と言ってももちろん当時は高級品であった事は言うまでもありません。
今まで陳列していなかったのですが、
お客様から陳列希望、問い合わせが多くこれで2点目の陳列になります。
商館時計は多くの種類があり特定が難しい品が多いのですが、
おそらくこの品はFHF(The Fabrique d' Horlogerie de Fontainemelon 俗にフォンテンメロン)によって作られたエボーシュが採用されています。
※エボーシュとは、メーカーが生産する未完成のムーブメント(ムーブメントの部品)のことです。
腕時計メーカーは、ムーブメント製造メーカーからエボーシュを仕入れ、
オリジナルパーツや装飾を入れムーブメントを組立・完成させる事が多々ありました。
文字盤は高級仕様のポーセリン製。
ローマ数字表記の時刻で、黒色で統一された文字盤は品がありますね。
全体的に線の細い表示で、視認性に優れているとは言えないかもしれませんが、
商館時計独特の高貴さ、独自性が感じ取られます。
当時の富裕層、成功者が手にした贅沢品ですからね。
経年・使用による使用感、小さな汚れはありますが、
ヘアーライン、チップは無く綺麗な状態です。
これだけ綺麗な状態で残っているというのは嬉しい限りですね。
針の作りも凝っており、観賞用にも向きます。
文字盤も特徴的なのですがケースもそれ以上に特徴的です。
何と言ってもバックケースがヒンジで開くハンター仕様です(竜頭を押すと開きます)。
そしてそれが開くとスケルトン仕様で風防を付けた状態で機械の動きが楽しめます。
このようなインナーケースがスケルトン仕様の品は数が少なく、
機械好きの方に大変人気があります。
ケースの素材は特定できず申し訳ございません。
バックケースには色とりどりの花葉模様が散りばめられており、大変豪華な作りです。
ケース縁にも金飾が施されており、ファーストオーナーのこだわりが感じられます。
ケースに錆、汚れが見られますが一切除去・洗浄作業はしておりません。
綺麗になる部分が多々あるかと思いますが、アンティーク物の風合いが無くなる可能性もあります。
コレクターそれぞれのお考えでお楽しみ頂ければ嬉しいです。
(どのハンターケースの品にも言えるのですが、
ケース表面を開ける際は必ず左手をケース添えてゆっくり竜頭を深めに押してください。
逆に締める際にはゆっくり竜頭を深めに押してケースを戻してから竜頭の高さを戻してください。)
そして機械も大変見栄えのする細工、作りとなっています。
100年以上前に作られた品で、経年・使用による使用感、汚れがありますが可動品です。
オーバーホール歴は不明で、日差は平置き縦置き共に約±3分という状態です。
(日差は参考値、アンティーク時計の為可動品とだけ保証させて頂きます。
実用性、継続的使用を求められる場合には定期的にオーバーホールをお願いします。)
時刻合わせ、ゼンマイ巻きも問題無く行えます。
時刻合わせはダボ押し方式。
【サイズ】
竜頭含まず約56mm。
厚さは約19mm。
重さは125.5g。
56mmサイズの大型の一品です。
商館時計の出展は大変数が少なく、中でも文字盤が上品な作りです。
裏面がハンター仕様になっている珍しいケースで、背面の細工も見事です。
玄人好みする一品で初心者には向かないかもしれませんが、
アメリカ時計とは違う品の良さや風格をどなたにも楽しんで貰いたいです。
ぜひこの機会にコレクションに加えてみてください。
画像データを
Googleフォトに永久保存しております。
Googleフォト内で拡大画像を確認することもできます。購入希望者には必ずご確認頂き、ご購入をよろしくお願いします。
【発送】
日本全国一律800円(梱包料込み)
ゆうぱっくにてお送りします。超過分はこちらで負担いたします。